今年は関東大地震から100年の年であり、神奈川県としても震災の恐ろしさと、備えの必要性等を訴えています。
相模原市緑区鳥屋地域には、「地震峠」と呼ばれる箇所があります。
関東大震災が起き、鳥屋の馬石地区では揺れの直後に南山が崩れました。
その土砂が9件の家を飲み込み16人が生き埋め、うち8名は行方不明のままだそうです。
その後、遺族により慰霊碑が建てられ、現在は自然災害伝承碑地震峠を守る会が維持管理しています。
鳥屋地域では過去の歴史を忘れず、また地震の恐ろしさを後世に伝えるべく、学校でも地震峠を伝承しています。
また地元シンガーソングライターが、「地震峠と十六の瞳」を作詞作曲し、児童が歌声を披露したとも聞いています。
発災時にまず必要なことは、何よりも「生き抜くこと」。
地域での歴史の継承は、こうした「死なない」意識を広げることに寄与していることを感じました。